妊娠悪阻の入院ってどのくらい費用がかかるの?つわりがひどくて入院した時に必要な費用や保険が適用されるのか知りたい!そんなみなさんに向けて、妊娠悪阻で入院した私の体験談をかねて、費用や保険について細かくご紹介していきます。
入院中の食事、治療、持ち物、妊娠悪阻での入院の基準などは関連記事に細かくまとめてありますので、ぜひこちらを参考にしてみてください!
それではさっそく、妊娠悪阻で入院した際にかかった費用の内容についてご紹介していきます。
つわり・妊娠悪阻で入院した際にかかった費用【4泊5日の場合】
つわり、妊娠悪阻で入院した私ですが、入院期間は4泊5日で3万2,200円でした。
入院する際には1日1万円程度と考えていてくださいと言われたので、意外と安いなというのが率直な感想です。
費用の詳細を知りたい方は以下の詳細を参考にしてください。
- 入院基本料5日分:58,100円の3割=17,430円
- 食事5食分:4,830円
- 薬・点滴:9,380円の3割=2,814円
- 検査:11,270円の3割=3,381円
- 点滴のペースメーカー:1,000円
- コロナ検査:1,500円
- トキソプラズマ:1,500円
- 超音波検査:2,000円
点数の計算の結果なので、端数で若干ずれはありますが大きな差はないはずです。
最終的に支払った金額は3万2,200円なので、その点は自信をもってお伝えしておきます!
こうやってまとめてみると、食事代は保険の適用外になるため、意外と費用がかかるように思えます。
医療費自体はかなり安いですが、入院の基本料や食事など、入院ならではのお金がほとんどを占めることがわかります。
また、飲みものは自販機で自分で確保するように言われていたのでその分の費用はかかりますが、入院するくらいの重症者はなかなか自分で水分をとることは難しいと思います。
妊娠悪阻での入院費用で活用したい制度
つわり、妊娠悪阻での入院にかかる費用を少しでも抑えるために活用できる制度をご紹介していきます。
誰でも簡単に利用できる制度で、妊娠悪阻での入院だけでなく通院でも使えるものもあるので、ここでしっかりと確認して損することのないようにしておきましょう!
まず初めにご紹介するのは、高額療養費制度です。
この制度は医療機関で支払った金額がひと月で上限を超えた場合に、その超過分が支給されるシステムです。
上限額は、69歳以下の場合、以下の金額になるのでぜひ計算してみてください。
70歳以降は上限額が変わってきますので、詳しくは厚生労働省のホームページから調べてみるといいでしょう。
高額療養費制度は、「世帯ごとの1月の上限額」で計算するので、普段から家族にかかっている医療費も把握しておくことをおすすめします。
この制度は帝王切開などの医療行為が伴う出産でも申請できるので、ぜひ覚えておいてください!
対象者 | 世帯ごとのひと月の上限額 |
---|---|
年収約1,160万円~ ・健康保険:標準報酬月額83万円以上 ・国民健康保険:旧ただし書き所得 901万円超 | 25万2,600円+(医療費-84万2,000円)×1% |
年収約770万~約1,160万円 ・健康保険:標準報酬月額53万~79万円 ・国民健康保険:旧ただし書き所得600万~901万円 | 16万7,400円+(医療費-55万8,000円)×1% |
年収約370万~約770万円 ・健康保険:標準報酬月額28万~50万円 ・国民健康保険:旧ただし書き所得210万~600万円 | 8万100円+(医療費-26万7,000円)×1% |
~年収約370万円 ・健康保険:標準報酬月額26万円以下 ・国民健康保険:旧ただし書き所得210万円以下 | 5万7,600円 |
住民税非課税者 | 3万5,400円 |
限度額適用認定証を事前に申請しておこう
高額療養費制度は、事前に「限度額適用認定証」を事前に取得しておくことで申請が楽になるので、はやめに準備しておきましょう。
マイナンバーカードと保険証をリンクさせている方はこの作業は必要なく、同じ医療機関での1か月の支払額が自動的に上限額までに限定されるので、紐づけしておくのもいいでしょう。
限度額適用認定証の申請は、加入している医療保険に限度額適用認定申請書を提出する必要があります。
パートナーの扶養に入っている方は申請をお願いしておいて認定証を用意しておくと便利です。
医療費控除というのは、1年間の医療費が10万円を超えた場合に所得税と住民税が安くなる制度のことです。
これも世帯の合計で10万円を超えた場合に申請できますが、確定申告が必要になります。
医療費控除になる金額は「医療費総額ー保険金での補填金額ー10万円」になるので、保険を利用している人は注意しましょう。
妊娠悪阻で入院をしたいのに、ベッドが個室しか空いておらず、差額ベッド代を求められることがあります。
ベッドが空いていないのは自分の都合ではどうしようもないのに、それだけで数千円払うのはもったいないです。
以下の場合には差額ベッド代を支払う必要がなくなることもあるので、ぜひチェックしておいてください。
- 差額ベッド代支払いに関する同意書にサインをしていない場合
- 病院の都合で差額ベッド代が必要な部屋に入院する場合
(感染の予防や大部屋満室など) - 治療の必要性があり、差額ベッド代の部屋へ入院する場合
(症状が重い場合・緊急の場合・常に解除が必要な場合など)
妊娠悪阻での入院費用は保険を使って黒字に!
妊娠悪阻での入院費用自体は3万2,200円かかりましたが、実際の費用はなんと黒字!
まだ申請はこれからなのですが12万円が保険で戻ってくる予定です。
実はこの保険、妊娠中でも加入できる保険で、掛け捨てではありますがかなりおすすめです。
今回4泊5日で12万円もらえた私の保険をご紹介します!
つわりがひどく、妊娠悪阻の診断を受けて入院した私が加入していた保険は「はなさく生命」の医療保険でした。
FPさんにおすすめされた内容をそのまま申し込みをしましたが、その契約内容を記載しておきますので、ぜひ参考までに!
この保険の魅力は妊娠悪阻、出産、乳がんなど女性特有の病気だけに対応する内容があることです。
自分で外したり、加えたりできる部分はたくさんありますが、私はなるべく妊娠中のトラブルの保証が手厚い内容にしています。
はなさく生命のホームページで簡単に見積もりができるので、保険の見積もりをする際に自分なりにカスタマイズして、自分に合った内容を見つけてみてください!
内容 | 給付内容 | 保険料 |
---|---|---|
医療終身保険(無解約払戻金型)60日型/手術Ⅱ型 3大疾病入院支払日数無制限 | ・病気・けがの場合 入院日数×5,000円 ・3大疾病開頭術・開胸術・開腹術 1回につき30万円 上記以外の手術 1回につき10万円 ・3大疾病以外の手術 1回につき5万円 ・外来手術 1回につき2.5万円 | 1,365円 |
入院一時金給付特約(継続入院保証なし型) | ・入院 1回につき10万円 | 990円 |
女性疾病入院一時給付特約 | ・女性特定疾病で入院 1回につき10万円 | 690円 |
女性医療特約(60日型) | ・女性特定疾病で入院 入院日数×5,000円 | 645円 |
先進医療特約 | ・先進医療技術料 | 109円 |
特定疾病一時給付特約(3大疾病Ⅰ型/同額型) | ・3大疾病治療 1回につき50万円 | 855円 |
はなさく生命での妊娠悪阻でかかった入院費の請求は、マイページから写真を撮るだけ、という簡単な方法でした。
この際には診断書が必要になるので、退院する際にいっしょに診断書をもらっておくといいでしょう。
私はもらい忘れてしまったので申請が遅くなってしまいました。
はやく保険金が欲しい方はなるべくはやく準備して申請しましょう。
そもそも妊娠悪阻とつわりの違いって?
妊娠悪阻とつわりは症状は同じですが、つわりの重症バージョンが妊娠悪阻と呼ばれます。
妊娠悪阻と呼ぶのが基本ですが、病院によっては重症妊娠悪阻と呼ぶこともあります。
呼び方が違うだけで重症の程度が変わるわけではありません。
入院の際には妊娠悪阻、または重症妊娠悪阻と診断されて入院することになります。
保険の適用の対象となるには「妊娠悪阻」の診断が必要になります。
入院時に診断をくだされるので、退院時までに診断書を書いてもらうようにお願いしておくと後々の申請が楽になります。
私は診断書をもらうのを忘れてしまったので、みなさんは忘れずにもらってスムーズに申請できるようにしておきましょう。
妊娠悪阻で入院した際にかかる費用や保険についてよくある質問
妊娠悪阻で入院したことについてよく聞かれる質問をまとめてみました。
今回は入院に関する質問から、妊娠悪阻やつわりに関する質問もまとめましたので、不安や疑問がある方はぜひこちらを読んで不安解消していただければ幸いです。
つわりのつらさや重症度は、個人差がありますが、水分が取れなくなってくると妊娠悪阻と言われるようになります。
脱水症状は日常生活にも支障をきたし、倒れたり意識を失ったりすることもあるので注意が必要です。
基本的に体重の大きな減少は問題ないとされており、胎盤ができる15週ごろまでは食べなくても赤ちゃんはすくすくと育ってくれているので、体重はあまり気にしないようにしましょう。
私も10kg以上体重が減りましたが、赤ちゃんが検診のエコーの時にものすごく動いているのをみて暢気だなと感心しました。
妊娠悪阻で入院するといっても、できることは点滴治療程度です。
しかし、入院している間は家事をする必要もないので、エネルギーの消費を最小限にすることで回復ははやくなります。
実際、私も入院中は1日2リットル程度の点滴をしているだけでした。
5日目は昼に帰宅したので1リットルのみでしたが、5日間点滴をしているだけでかなり回復したので、体力がかなり減ってこのままだと生活が厳しくなると感じる人も入院の検討をおすすめします。
妊娠悪阻やつわりのブログ、Youtubeなどを見て、自分のつわりは軽いのかなと感じるかもしれません。
しかし、つわりの感じ方、つらさは人それぞれなので、自分がつらいならつらいことを病院に伝えて対処してもらいましょう。
検診まで待つ必要はないので、まずは電話で相談してから病院に行くことをおすすめします。
妊娠悪阻に関することに限らず、ブログでは誇張して書くこともできますし、それでがんばったねと言われたい人も多いです。
あなたはあなたの「つらさ」があり、それはほかの誰にも理解することはできませんし、自分がつらいと言えないとそのつらさは貯めこむしかなくなってしまいます。
私は母に、そのつわりは軽いほうだと思うよといわれ、Youtubeの2か月入院した妊娠悪阻レポートを見て自分は軽いんだと思い込み、その結果血管がボロボロになってしまうまで消耗してしまいました。
他人の言葉やネットの情報を信じず、自分の「つらい」に正直になって病院を頼るようにしましょう。
妊娠悪阻で入院しても、保険に入っていれば医療費は3割のみの負担になります。
先ほど費用の内容をご紹介しましたが、医療費のみが3割負担になるので注意しましょう。
入院基本料、治療費、検査費は3割負担、入院中の食事などは全額負担になります。
妊娠悪阻での入院日数には個人差がありますが、短くても5日以上になることが多いそうです。
入院する際には1週間前後と考えておくといいでしょう。
しかし、つわりにも個人差があるように回復のスピードにも個人差があります。
実際に1か月以上入院している例もありますので、入院中は焦ることなくゆっくりと休みましょう。
また、家族や職場には、妊娠悪阻での入院は1週間前後が多いけど個人差があるものだからまだ具体的な退院日は決められないことをしっかりと伝えておきましょう。
妊娠悪阻という診断が出た場合には、傷病手当を申請して仕事を休むことが可能です。
以下の条件がそろっていれば、傷病手当を受けながら妊娠悪阻での入院が可能になるので、ぜひ申請をしてみてください。
- 業務や通勤以外での傷病
- 就業できない
- 連続3日、合計4日以上仕事に就けない
- 給与がでていない
妊娠悪阻で入院した場合には絶食するという話を聞きましたが、病院の方針によると思います。
私の病院では1日3食食べることができましたが、基本的に自分で決めることができるようになっていました。
基本は「つわり食」でそのとき食べられそうなもの、ごはん、うどん、パン、その他希望を書く欄があり、その紙を提出して作ってもらうという形式です。
私は基本的に何も食べたくなかったので、最初の2日と最終日はなしにしてもらいました。
3日目には調子がよくなり、食べてみようかなとご飯を希望し、4日目は自分の誕生日だったので意地でも食べてやると思い、3食しっかりと食べてすべて戻しました。
必ずしも絶食ではないので、食べないことにつらさを感じる人でも心配する必要はありません。
妊娠悪阻での入院費用対策としてはやめに保険に入っておこう!
今回は妊娠悪阻での入院でかかった費用について体験談を含めてご紹介してきました!
妊娠悪阻で入院した期間は4泊5日で3万2,200円、私の場合、保険で帰ってくるお金が12万円で黒字になりました。
私の入っている保険は去年の年末からFPさんに見直してもらって、4月初めに妊娠がわかってからでも入れるということで申し込んだ保険です。
申請から完了まで1週間ほどかかりますので、まだ保険に入っていない方は今すぐにでも入って、少しでも入院費用を保険で賄えるようにしておくことをおすすめします!