夫婦で子育ての価値観が違う!価値観の話し合いの仕方や揃え方

夫婦で子育ての価値観が違いすぎて食い違う。夫婦で子育ての価値観をそろえたいんだけど…

そんな皆さんのために、今回はぬんママが実践している夫婦の価値観の揃え方、確認の仕方を紹介していきます!

価値観はちがってあたりまえだけど、子育ては「同じ目標」に向かって一緒にがんばるもの。だからこそ、ある程度の価値観は共有して目標を同じにしておくべきなんです。

家族のかたちはそれぞれですが、今回ご紹介する価値観整理が皆さんの参考になればうれしいです。

夫婦で子育ての価値観が違うと離婚につながる⁉

夫婦で子育ての価値観が違いすぎると、離婚の鯨飲になることもあります。本当はこの価値観共有は結婚前からやっておくといいのですが、なかなか改まって確認する機会ってないですよね。

私のように「子供中心」で物事を考えがちな母親は多くないので、子育ての価値観が違いすぎてやっていけないというのはよくあることなんです。

また、価値観が違いすぎて、父親と母親がまったく違う方針で子育てをしてしまうと、子どもの心にも大きな悪い影響を与えることがわかっているので、ある程度方針をそろえることはとても大切です。

子育てに関する価値観の話し合いの仕方

子育てに関する価値観をそろえる前に、まずは夫婦の価値観を知る必要があります。ここでポイントとなるのが以下の4点です。

  • まずは自分の価値観をよく知ること
  • 否定や反論をせずにお互いの価値観を聞くこと
  • 他人ではなく自分の価値観を伝えること
  • 「価値観」は人それぞれで、どんなものでも否定してはいけないということを確認すること

法に反しない限り何が正しい、間違いという判断はただの「価値観」です。私はこう思う、こうしたいという意見は否定しないようにしましょう。

また、母がこう言っていたから~こう育てられたから~ではなく、「自分の価値観」が必要になります。2人での話し合いになるので、他人の意見を持ち込まないこないようにしましょう。

価値観を知るための質問9項目

まず、お互いの価値観を知るために9つの項目について話しましょう。子育ての価値観の話だよね?と思うかもしれませんが、子育ては2人との生活が大きく関わります。

子育て以外の価値観も知っておくことで育児にうまく生かせるので、話し合っておきましょう。

項目質問
家族どのような家族が理想?
家族の中で自分はどうありたい?
自分の理想は?
お互いに思いやりを持てるあたたかい家族
家族のために頑張ってるママでありたい
無理しすぎない程度に家族優先したい
結婚・恋愛どのようなパートナーでありたい?
どんな関係を築きたい?
理想の自分は相手にどう振舞う?
相手のパフォーマンスを高められる
親友みたいに何でも言える関係
無理しない程度に尽くす
子育てどんな親になりたい?
こどもとどんな関係でいたい?
理想の自分はこどもにどう振舞う?
こどもの意思を尊重できる親になりたい
親友みたいに何でも言える関係になりたい
こどもの意思を尊重しつつ道を示したい
友人関係どんな友人関係を大事にしたい?
どんなかかわり方をしていきたい?
無理ない付き合い方ができる友人関係
ママ友は必要最低限のかかわりがいい
極力面倒な付き合いは断りたい
余暇・休息どんな趣味・遊びが好き?
リラックスできるのはどんな時?
どんな時が楽しい?
コーヒー・読書・論文読む
1人でカフェでゆっくりするとき
こどもと平和に遊んでいる時
キャリア・仕事仕事では何を大事にしている?
どのような働き方を重視している?
今後どんな働き方がしたい?
クライアントの希望をくみ取ること
家族優先、その中で最大限のパフォーマンス
家族優先!
コミュニティ自分が属しているコミュニティにどう貢献したい?
自分の居場所をどう作る?
極力関わりたくない必要最低限
作る努力よりかかわらない努力がしたい
健康健康について何を重視している?こどもの健康、睡眠重視
自己成長もっと知りたいこと・学びたいことは?
習得してみたいスキルは?
成長していくために生かしたい資質は?
子育てに関する研究結果、お金の管理
英語を教えるスキル
自分の英語スキル、学ぶ姿勢

質問はあくまで参考になれば、なのでもっと深い質問や簡単な質問をもとに考えてもOKです。解答例は私のものですが、このくらい簡単でも大丈夫なので、夫婦で共有するようにしましょう。

すべての価値観が合わなくてもOK

人間全く同じ価値観の人はいないので、この時点ですべての価値観が違う!とショックを受ける必要はありません。生活する上でも、すべての価値観があっていればいいというものでもありません。

自分と全く同じ価値観の人と住んでいたらなんの面白味もなくなりますし、学びもありません。価値観が合わないこと自体はポジティブにとらえましょう。

ココは揃えて!価値観揃えるべき項目

子育ての価値観が違うと大変なのは、子どもの教育方針が立てられないからです。子育ての価値観のここは揃えたほうがいい!というところをまとめました。

項目
どんな人間になってほしいか自由な人間、自分で考えて決定・計画・行動し、幸せな選択ができる人間に
叱り方本当に危ないことは叱る
失敗は叱らない→自分で考えるのをやめるから
何がだめなのかその場で自分で考えさせる
学習の方針勉強はしっかりやらせる+いろんなことに興味を持たせる
→文系はママ、理系はパパ。食後に家族全員で本を読むor勉強する時間をつくる
パパママに興味がないことでも、新しいことにチャレンジする機会を作る
マナー挨拶・食事マナーはしっかりさせる
よその家にいくときのマナー(手土産)などもしっかり持たせる
健康睡眠時間を優先させる
ママパパの無理のない程度に運動をさせるようにする
毎日体調を聞く習慣をつけて、体調不良にすぐ気づけるようにする

どんな人間になってほしいかは絶対に共有しておくこと!それをもとに育児の方針を決めましょう。

叱り方、叱ることも統一しないと子供が混乱するし、人間不信の原因になるので注意。

【具体例】夫との子育て価値観の揃え方

こんなきれいにまとまらん!そんな人は、こんなやり方をしてみて!自由な人間、自分で考えて決定・計画・行動し、幸せな選択ができる人間になってほしい!というのが前提です。

【子どもの叱り方について】

ママ:なるべく間違った行動をしたら叱りたい。自分のパソコンにクレヨンで絵を描かれて思いっきり叱りたい
パパ:危険な事以外では叱りたくない。そのくらい許せば?

話し合い結果:クレヨンで壁やママのものに絵をかいてはいけないことを伝えるけど、絶対に感情で怒らず許すこと。その理由は「ママやパパが悲しむから」
人を悲しませてはいけない→クレヨンで人のものに描いてはいけないと認知させる。

【子どもの教育方針】

ママ:バイリンガル教育をしたい。英会話に行かせたいけど、くもんや塾はいらないと思う
パパ:くもん、塾に通わせて将来いい大学に通わせたい

話し合い結果:ママが家で英語を使うようにし、ネイティブ英語に触れさせるため、週1回の英会話教室へ。塾に行かせる前に、「勉強・学習の仕方」を家で学ばせるようにする。家で親が勉強する姿勢を見せることで対処できる可能性

→英語以外の勉強は、食後の時間でカバー。小学校までは図鑑など本を読んで学習する時間をとり、小学校以降は一緒に宿題をしたり、みんなで勉強する時間を作る。将来の大学などは自分で選ばせる(どんな子になってほしい?に反するため)。

価値観をもとに目標を設定しよう

価値観がある程度決まったら、目標を決めましょう。これは「どんな子に育ってほしいか」が基準になります。

「自由な人間、自分で考えて決定・計画・行動し、幸せな選択ができる人間に」大きな目標はこのままでOKです。その後、子どもの年齢に合った目標を決めます。

幼稚園卒業までの目標
・自分の好きなこと・好きなもの堂々と言えるようにする
・自分で次の日に何が必要か考えて準備できるようにする
・こどもの「やりたい」を否定せず極力サポートしてあげる

小学校の目標
・自分で積極的に勉強ができるようにする
・計画を立ててお金を使ったり、宿題をできるようにする
・自分のやりたいことを追及させてあげる環境をつくる
・失敗経験をたくさんしても解決できるヒントを上げる

中学校の目標
・自分が将来どうなりたいかを明確にイメージできるようにする
・家族の時間は変わらずしっかりとって学校、仕事、友人関係などいろいろな話をする
・限られた時間でも自分の自由のために何ができるか、何をすべきか考えさせる、行動させる

目標は節目に応じて更新するのがベストです!目標は途中で足しても、減らしても、変えてもOK。でもちゃんと2人で話し合って決めましょう。

目標はすぐ見えるところに

決めた目標はLINEのノートや、夫婦共有のノートなど、すぐに見えるところに書いておきましょう。こどもが見えるところに描いておくのもいいですが、性格上見えているとプレッシャーになっちゃうかも…というお子さんにはあまりおすすめしません。

夫婦以外にも一緒に子育てする人との共有もしておこう

夫婦で価値観が違うのも大変ですが、両親や義両親と同居している場合は、2人の方針を共有しておくことも重要です。

おじいちゃんおばあちゃんは基本的に甘やかせるポジションが多いですが、絶対にしないでほしいことやどんな人間に育ってほしいかは頭に入れておいてもらいましょう。

ママ友・友達と子育ての価値観が合わなくても気にしない

友達やママ友と子育ての価値観が合わなくて困る…そんな相談を聞きますが、相手が価値観を押し付けてくる場合は距離を取りましょう。ママ友のせいで子どもに影響があっては、ママとも付き合いも本末転倒です。

自分の価値観を否定されて、自分はおかしいのかな…と自信を無くさないことが重要です。同じように、自分自身もママ友の価値観を否定しないようにしましょう。

添加物断固拒否ママがいましたが、私のお弁当に口を出されたりする不快感、そして好きなものをだべられない子を見ていられなかったので、距離を置きました。こういった判断も家族の価値観やルールを守るために重要です。

まとめ|価値観は否定せずに共有できる方法をみつけよう

第一に、価値観否定しないことが重要です。私の場合は、旦那の「こうしたい」に反対したいとき、その根拠を聞いてその解決に当たる他の方法を提案します。紹介した塾に通わせたいという例もその一例です。

子育ての価値観は仕事観、友人感などの影響を受けていることも多いので、これを機に2人のさまざまな価値観について話してみるといいでしょう。「こんな人間に育ってほしい」をもとにみなさんも一緒に価値観と目標について話し合って、理想の子育てができることを願います。

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